弓道の弦選びのポイントとおすすめ弦5選

弓道弦 弓道

弓道を始めたばかりの方にとって、弦の選び方は重要なポイントです。

弓道で使用する弦にはさまざまな種類があり、素材、太さ、硬さなどに違いがあるため、選ぶ際には迷ってしまうことが多いです。間違った弦を選んでしまうと、的中率や引き心地に影響を及ぼすことがあるため、しっかりと選ぶことが上達にもつながります。

この記事では、
弦の選び方、購入の際にしっておきたい弦の違いや弓との相性をお伝えします。
ぜひ最後までご覧ください。

一部おすすめの弦の特徴、使用感などまとめました!
よろしければ参考にしてみてください。

弦の選び方は?

弓道

【素材】自分の弓に合った素材。
【太さ】弓力に合わせて選ぶ。

弓力とは・・・弓をひく力を示す数字です。
「強い」「弱い」と表現します。

(初心者は柔らかい弦を選ぶと扱いやすいです)

弦の違いとは?

たくさんの弦が売っていますが、基本この3つが違います。

・合成or麻
・太いor細い
・硬いor柔らかい

弦の素材

弓道の弦には、主に天然素材の「麻弦」と、化学繊維の「合成弦」があります。

麻弦(天然素材)

麻弦は非常に柔らかく、弓に優しい素材ですが、寿命が短く、切れやすいのが特徴です。
高価であるため、特に上級者や高級な竹弓を使う人に使用されています。
美しい弦音が特徴。扱いやすさという点ではやや難易度が高めです。

合成弦(化学繊維)

素材はケブラーなどの化学繊維で作られています。
耐久性が高く、価格もリーズナブル。初心者から上級者まで幅広く使用されており、さまざまな硬さや太さのバリエーションがあります。コストパフォーマンスに優れ、使用感も安定しており、特に初心者におすすめです。
各メーカーの製造方法の違いにより、様々な商品が作られています。

合成弦でもさまざまで、細さ・柔らかさ・耐久性の違いがあり、価格も様々です。

色々ありすぎて悩んでしまうよ~

今回はコスパが良く一般的に広く使われている合成弦について説明するよ!選ぶ参考にしてね☆

合成弦の種類

弦の長さを、
「三寸詰・並寸・二寸伸・四寸」といい、弓の長さに対して同じサイズを使用します。

*参考*弓のサイズ

●三寸詰・・・212cm 矢束長さ80cm以下(身長145~155cm) 
●並寸・・・・221cm 矢束長さ85cm以内(身長155~165cm) 
●二寸伸・・・227cm 矢束長さ90cm以内(身長165~175cm) 
●三寸伸・・・230cm 矢束長さ95cm以内(身長175~180cm) 
●四寸伸・・・233cm 矢束長さ100cm以内(身長180cm以上) 

170㎝以下並寸・170㎝以上二寸伸と判断したりします。決まりはありません。

【例】
高校生180cmの男の子初心者は、弓サイズ、二寸伸を使用しています。
なので、弦は二寸伸を購入しています。

弦の太さによる違い

弦の太さは、弓の引き力に合わせて選びます。

太い弦×強い弓 
細い弦×弱い弓 ◎

  • 弦の太さは「号数」で示され、番号が小さいほど細い弦になります。
    (例:1号は細い、4号は太い)

✅弦の号数とは、弦の太さや強度を示すもの。
✅弦の太さによって若干かえるスピードが変わる。

0号~4号まで表示があるが、各弓具店によって号数に違いがあります。

号数表記は大体同じですが、こまかく見ると違いがあるので、気になる方は気をつけて購入をしてください。

小山弓具店
1号(~13㎏)
2号(14~18㎏)
3号(19~22㎏)
4号(23㎏~)
【東山堂平安弓具】
0号(12㎏以下)
1号(13㎏以上)
2号(17㎏以上)
3号(20㎏以上)
【suizan雅 】
0号(13㎏以下)
1号(14㎏~17㎏)
2号(16㎏以上)

使用する弓の長さにあわせて
「三寸詰・並寸・二寸伸・四寸伸」と購入します。

僕は弓力17㎏だから、伸寸1号を購入しているよ。

●弦の硬さによる違い

硬い弦・・・早い、高い音
柔らかい・・遅い、低い音

弦の硬さも使用感に大きく影響します。

  • 硬い弦
    硬い弦は弦音が高く、矢飛びも良いため、上級者向けです。引き心地は少し硬く、矢の勢いが強くなりますが、初心者には少し扱いにくい場合があります。
  • 柔らかい弦
    柔らかい弦は引きやすく、扱いやすいので初心者におすすめです。矢のスピードはやや遅くなりますが、安定した射撃をサポートします。弓の強さに関わらず、柔らかい弦は多くの人に適しています。

始めたばかりのうちは、引きやすい柔らかい弦がおすすめ。無理なく引けてるので綺麗な射形を身につけやすくなります。

●弓と弦の相性

弓の強さと弦の硬さは重要な相性を持っています。

  • 硬い弦 × 強い弓
    強い弓には硬い弦が相性が良いです。硬い弦は、弓の強い引き力をうまく活かすことができます。
  • 柔らかい弦 × 弱い弓
    弱い弓にも柔らかい弦がよく合います。柔らかい弦は、弓の力を吸収し、扱いやすく安定した射撃が可能です。

したがって、弓道初心者や力が弱い方は、柔らかい弦を選ぶとより扱いやすくなります。

●おすすめ弦

天弓弦 ◎特徴: 音質が良く、耐久性も高い。
使いやすさ: 中級者向けですが、しっかりとした矢飛びを求める人に適しています。
飛翔弦 ◎特徴: 矢飛び、音、耐久性が優れており、コストパフォーマンスが良い。
使いやすさ: 初心者~中級者に適しています。
響 ◎特徴: 矢飛び、音、耐久性が優れています。弦が細く硬めで、扱いやすいが、ポキポキ折れやすい点に注意が必要。
使いやすさ: ある程度経験を積んだ人向け。
弓神 ◎特徴: 硬すぎず、柔らかすぎず、バランスが良い。どんな弓にも合うため、万能型。
使いやすさ: 初心者~中級者におすすめ。
正弦 ◎特徴: 柔らかく、伸びにくい。ミズノ製の高品質な弦で、耐久性にも優れています。
使いやすさ: 初心者向け。

番外編:守山弓具店オリジナル弦「FFひむか」

アーチェリーで使われていたケブラー原糸を採用した弓道用の弦になります。弦切れの不安が少なく、的中率の向上、扱いやすさと弓が強くなったような矢飛びの良さがポイント!
初心者にも扱いやすく、購入金額は高めですが、7000射~10000射は持つとか!?実際に5000射使用中の人がいたり、1年使用したとの声もあり、合成弦に比べコスパは最高といえます。
弦の色・月輪の色や太さ・強度など自由にオーダーができます。
たくさんの練習をする方には、弦切れの心配がなく練習に集中できそうですね。

通販ひむかの弦のご案内【守山弓具店】

●まとめ

弓道において、弦選びは非常に重要なポイントであり、正しい弦を選ぶことが上達の近道です。

・始めたばかりで迷う時は、柔らかい弦を選ぶと良いです。
・弓や引き手の力に合わせて、弦の素材や硬さ、太さを選びましょう。
・弦はどれも同じに見えますが、弦それぞれ個性があり選ぶもので差がでる。
・弦の柔らかさで、引き味がかわり、矢飛びも変わる。

的中率を上げたいなら、弦にもこだわってみましょう!
気になる弦音も、弦の種類によって様々です。射手のクセや弓との相性もあり
自分にあった物を探してカスタマイズしていく楽しさがありますね。ぜひ弦購入前の参考にしていただけたら幸いです。