
弓道に興味があるけれど、弓道てどんなスポーツ?
「私にも簡単にできるのかな?」
「静かなイメージがあるけど・・・」
いちばんに思い浮かぶのが、静かに的を狙う姿。
費用や敷居が高いイメージもあり、ちゅうちょしている方も多いのではないでしょうか?
でも、そんなことありません!
費用に関して言えば、サッカーや野球など他のスポーツと大きな差はありません。
この記事では、このように弓道に興味を持ち始めた方々が抱くであろうプチ疑問に答えていきます。
✔この記事で分かること
1.弓道部まじめなイメージがあるけれど
2.はじめてでも大丈夫?
3.体力はいらない?
4.向いている人は?
5.費用はどのくらい?
6.大会はありますか?
7.競技ルール
弓道は古くから伝わる武道の一つであり、精神力を養いながら技術を磨くスポーツです。
すべて話すと長くなりますが、今回は初心者の方が最初に気になるであろう7つのプチ疑問について解決していきたいと思います。
弓道は奥が深いです。そして運動量が少ないことから、老若男女問わず長く続けられるスポーツとして長く愛されている競技です。
興味がある方はぜご覧ください。
A.弓道部まじめなイメージがあるけれど
Q.まじめに黙々と自分と向き合う競技なので、そういったまじめな人が多いのかもしれませんが、競技以外では明るく楽しい人が多いと思います。
弓道は厳格な雰囲気をもつ武道なので、静かでまじめなイメージをもたれるかもしれません。
しかし、そんなことありません!
バスケや野球といった非常に陽気なイメージが強いスポーツに比べると動きが少ないので、まじめなイメージ、静かなイメージをもたれやすいのかもしれませんね。

ちなみに、小・中学校でサッカーをしていた男の子が高校から弓道をはじめた!という話もあります。
A.初めてでも大丈夫?
Q.初めての方でも、指導者や先輩たちが丁寧に基本から教えてくれますし、自分のペースで練習を進めることができるので初心者の方でも安心して始められます。
高校には弓道部が多く存在し、入学してから弓道を始めたという人も多いです。
弓道は10代~80代と幅広く、年齢を気にすることなく始められるスポーツです。
弓道を始めることに、年齢、体力の有無は関係ありません。
運動量が少ないので、体に自信のない人でも始めやすいです。
また、短期間で上達する必要はありませんので、少しずつコツコツと練習を重ねていくことができます。
技術的な面だけでなく、精神面も重視されるスポーツです。
集中力や忍耐力、礼儀作法なども身につけることができます。
A.体力はいらない?
Q.弓道において、高いレベルの競技を行う場合や、長時間練習を行う場合には、ある程度の体力が必要となります。他のスポーツに比べると体力重視の競技ではありません。
弓道は、技術や精神力がより重要視されるスポーツです。
<弓道で必要なこと>
基本的な体力: 弓を引くための、基本的な体力は必要です。特に短期間で数多くの射を行う練習や大会では、持久力が必要になってきます。
筋力: 弓を引くためには、背中や腕、肩などの筋力が必要です。特に弓の引き具合や射の精度に影響するため、筋力トレーニングは重要です。
集中力と精神力:弓道は体力だけでなく、集中力や精神力も非常に重要です。正確な射を行うためには、心身ともにリラックスし、集中力を保つことが必要です
弓道を始める際には、特別な体力が必要とされるわけではありません。
習い始めると、自然と筋力はついていきます。
しかし適度な体力や筋力を身につけることで射の精度が高まります。
A. 向いている人は?
向いている人
Q.
集中力がある
忍耐力がある
一人作業が好き
団体行動より一人が好き
弓道は、ただひたすら的に向かって弓を引くスポーツです。
サッカーやバスケットボールなどと異なり、弓道はチームでの活動ではなく、個人が的に向かって集中して取り組むスポーツです。
したがって集中力と忍耐力が非常に重要です。
皆と楽しむことや共感しあうことが好きな人には、弓道は少し物足りないかもしれませんね。
一方で、上手くいかない時に一人で試行錯誤できる人は、向いているといえます。
向いていない人
飽きっぽい
プライドが高い
短気
静かにできない落ち着きがない
矢を口元で保持することを、会をもつと言いい通常は5~8秒保持して矢を放ちますが、2,3秒しか保持することができない早気になる人がいます。弓の重さも関係しますが、短期やせっかちな人ほど早気になりやすいといいます。
そして、飽きっぽい性格は、単調な練習が続く弓道とは不向きとの言えるでしょう。
反対に、単調作業から楽しさを見つけることができる人は有利ですね。
矢を口元で保持する時間を「会」と呼び、通常は5~8秒間保持してから矢を放つのが一般的ですが、早気な人は2~3秒しか保持できません。弓の重さも関係しますが、この早気に短気でせっかちな人ほどなりやすい傾向があります。また、飽きっぽい性格の人は、単調な練習が続く弓道に向かないかもしれません。反対に、単調な作業から楽しさを見つけることができる人は、向いていると言えるでしょう。
A.費用はどれくらい?
Q.一式揃えようとすると約10万円程度かかります。
弓弽(かけ)
まず部活の場合、部費が掛かります。
●高校弓道では、弓と矢は通われている学校から借りたものを使用し、
弓道着と弓弽(かけ)をはじめに購入される場合が一般的です。
試合や審査にあわせ弓・矢など道具を購入していきます。
●道場や教室に通われる場合は、道場の道具を使えることが多いです。上達にあわせて、弓具や道着を購入していけます。基本的には費用はすぐにかかりません。

学校にもよりますが、なれてきた頃に自分の矢を買われるという例が多く、さらに経験をつみ、弓を購入するといったケースがあります。
●弓道に必要な道具は、「弓」「弽(ゆがけ)」「弦」「矢」「矢筒」「上衣」「袴」「胸当」「足袋」など。
<参考例>高校弓道の初期費用
4月・・・ゴム弓
6月・・・弽(かけ) ¥28,500
7月・・・上衣2着、袴、帯、足袋2セット、弦、握り革、矢、鶴巻 ¥79,000程
学校で購入後、足袋や弦といった消耗品を自分で購入したりします。約10万を目安に考えておくと余裕がもてると思います。
<参考>
- 弓:グラスファイバー弓とカーボンファイバー弓、この二種類が初心者におすすめで耐久性があります。竹弓に比べ、季節や気温、湿気などにあまり影響がなく、手入れが簡単なことから、初心者から学生の方まで幅広く使用されています。
価格は最低3万~5万程です。 - 矢: おすすめは、ジュラルミン矢です。
ジュラルミン矢の特徴は、丈夫で温度・湿度の影響によって変化しない。
価格は2万円程です。 - 道着: 上衣、袴、帯、足袋の4点になります。
価格は2万円程でそろえることができます。
また、鶴巻・矢筒・巻藁矢があります。 - 弦巻(つるまき): 弦巻は、弓の弦を保護し、手で引っ張って弓を射る際に手にかかる負担軽減するための道具を。
- 矢筒(やづつ): 矢筒は、矢を収納し持ち運ぶための容器。
- 巻藁矢(まきわらや): 巻藁矢は、弓道の練習や競技で使用される矢の一種。藁は耐久性があり、弓道の練習用に適しています。また、初心者が矢を扱う際に安全性が高いため、練習用の矢としてよく利用されます。
結論:学校や教室にもよると思いますが、スタートは弓道着とゆがけで4万円、矢を買うと2万円程度から準備できます。
大会はありますか?
●高校生●
弓道の大会は、春〜初夏、秋〜冬の時期に行われるのが一般的です。
選抜と高校総体(インターハイ)と呼ばれる2つの大会が代表的です。
全日本選手権
国民体育大会(国体)
弓道の大会には、弓道連盟が主催する大会と地域の弓道協会が開催する大会、大学生の学連、高体連など、様々な大会が行われます。
競技 ルール
●高校弓道には団体戦と個人戦の2つの競技があります。

団体戦
- 団体戦は、複数の弓道部がチームを組んで競技する形式です。通常は、3人または5人1チームで構成されます。
- 各チームは、順番に対戦し、その結果をポイントで競います。ポイントは、各選手が射った矢の的中部分によって得られます。
- 最終的に、各チームの総得点が比較され、得点の多いチームが勝利となります。したがって、団体戦では、チームワークや協力が重要となります。
(弓道の団体戦は、大会や競技団体によって細かなルールや試合形式が異なる場合もありますので、参加する大会や団体のルールブックを参照することが重要です)
個人戦
- 個人戦は、個々の選手が他の選手と直接対戦する形式です。通常は、トーナメント形式やラウンドロビン形式で行われます。
- 各選手は、複数のラウンドで対戦し、勝利した選手が次のラウンドに進みます。最終的に、優勝者が決定されます。
- 個人戦では、個々の選手の技量や精神力が試されます。個人の力量や集中力が勝敗に影響します。
まとめ
弓道部は真面目なイメージがあるかもしれませんが、実際には初心者でも参加しやすく、楽しみながら学べる魅力ある競技です。
体力や技術だけでなく、精神面の成長や人間関係の構築にも役立つスポーツだと言えます。
費用は最低でも約4万円から10万円程度かかりますが、大会もあり、目標を持って楽しめる競技です。
全国で弓道部のある高校は、令和5年時点で合計2,059校。
弓道初心者が疑問に思う7つの事を紹介しましたが、少しでも疑問を解決していただけたでしょうか。
弓道の魅力に気づき、始める人が増えると嬉しいです。