初心者の方、今からはじめようと思っている方の中には、弽(かけ)についてよくわかっていないという人もいるのではないでしょうか?
弓かけとは?

弓道の手袋、弦から手を守るものだよね!
弽(かけ)は鹿革製の手ぶくろのことで、弓弽、弓かけ、ゆがけ、かけ、などと呼ばれています。
弦を引っ張る際、弦は親指の根元あたりに引っかけ、弦の圧力で指が痛くならないよう保護する役目があります。
弽(かけ)は、弓具の中でもっとも射術に影響すると言われています。
手になじむものを選び、正確につけることが大切になります。

体験だけであれば、借りることも可能です。しかし、これからも続けていきたいと思っている方にとってカケは、とても重要なものになるため、特徴や使い方をしっかりと理解していただきたいと思います。
この記事では、弓かけの選び方やお手入れ方法まで詳しく解説しています。
参考にしていただけたら幸いです。
弓かけとは
弓道には、弓の弦を引く際に手を保護するために使われる「弓かけ」というものがあります。
弓かけは、他の道具よりも耐久性に優れ、長く使用できます。矢を放つ際に重要な役割を果たしてくれ、特徴や使い方を理解し、使用することで射技術の向上につながります。

弓弽(かけ)なしで弓を引いたことがあるけれど、何度も引くことができなかった・・。
弦が痛かったよ。
このように、弓かけは強く弓を引く際にはなくてはならなら道具といえます。
弓かけの種類を知ろう

かけの種類には、柔帽子(やわらかぼうし)と堅帽子(かたぼうし)
・3本指用の三つ弽(みつがけ)
・4本指用の四つ弽(よつがけ)
・5本指用の諸弽 (もろがけ)
などがあります。
三つ弽は親指・人差指・中指。
四つ弽は親指から薬指までを覆います。

⇧三つ弽

⇧四つ弽
三つ弽が、一般的でよく使われている形になります。四つ弽は、強い弓を引く際に使われます。
柔帽子と堅帽子の違い
・柔帽子とは皮を数枚重ねたのみになっていて、親指が直接弦を引いている感覚があります。
・堅帽子とは帽子(親指)を固くしたもので、親指に負荷がかからず引くことができます。
(親指を覆う部分)に「角」が仕込まれています。この角は木や水牛の角で出来た指の形に加工された芯材。
中学・高校の大会に出る際は、柔帽子の使用を認められていますが、一般の試合では使用できません
使い手に合わせた弓かけの選び方
初心者は、親指が動かしやすい柔帽子を(やわらかぼうし)を使用したり、
ある程度上達し、強い弓を引くようになったら、堅帽子(かたぼうし)を使用したりします。
指導者の指示に従うことが一般的です。
指導者の指示にそって選ぶことができない場合は三つ弽を選ぶといいでしょう。
サイズの選び方と注意点
かけは、サイズが命です。合わないかけは的中に影響します。
長く使っていくものです、失敗せずに購入をしたいものです。
<購入の際気をつけること>
一般的に使われる「三つ弽」の選び方
●親指の又の部分が浮いていないか。
●親指の先が余っていないか。
●人差し指と中指の指先の生地に余りはないか。
●着用した際にキツイと感じないこと。
point!
親指の長さがより近いものを選ぶことが大切。
手を入れた際に親指が少し奥まで触れる程度になること。
実際に弓を引くと帽子は、引っ張られるため、大きめよりも帽子の小さいかけを選ぶことがポイントになります。
かけの値段
はじめは、既製品サイズを参考に自分に合ったかけを購入する場合が多いです。
値段は2万円程度から購入ができます。
高価なもので10万円以上の物もあります。
中には、フルオーダー製作があり、自分に合った弓かけを作ってもらうことができます。
「燻革(ふすべかわ)」と呼ばれるものがあり、鹿の皮をなめしてから茶色く染める加工方法です。
その効果により革の耐久性や柔軟性が向上します。
虫から革を守る効果も高まります。
かけのオーダーメイド
実際にお店に出向き購入ができることが望ましいですが、どうしても近くにお店がなく、行くことが難しい方は、ネットからも弓かけをフルオーダーすることが可能です。
①ボールペンで手形を取る
②各指の長さ、関節周りを測る
③手のこうと手首を測る
●この用紙を店舗へ郵送!

このように、手形を取り、サイズを記入した用紙を送るだけで、ピッタリのかけを作ってもらえます。
(既製品とちがい、日数がかかります)

自分だけの弓かけができるのはうれしいですね!

長く愛用するためのお手入れ方法
かけは、鹿革でできているため、日々のお手入れによって、何十年と使用できます。
使っていくうちに自分の手になじみ愛着がわいてきます。
使い慣れた弓かけを長く使用していけることが理想的です。
かけは、湿気に弱いため使用後は、日陰干しをするか、カケ湿気取りを使うなどして、乾燥させましょう。
湿気は、カビの原因になってしまいます

弓かけを清潔に保つためのコツ

練習中に汗で汚れたと感じた時、下がけをこまめに付けかけましょう。
下がけとは、かけを使用する際、かけ下につける下着のようなものです。
かけは、洗えませんので、下がけを何枚か準備しておきましょう。
汚れた場合、歯ブラシなどを使いかるく落とします。
濡れてしまった時は、タオルなどで湿り気をり、ドライヤーでやさしく乾かします。
急激に温風をあてることは✖
汚れを落としてみた
押してがけですが、内側が汚れたため、歯ブラシをぬらしてカシャカシャと洗ってみました。
①やさしく歯ブラシで擦りましたが、簡単に落ちない汚れだった為、ハンドソープを歯ブラシに少しつけてこすってみました。
2・3回少しずつ擦ってみたら綺麗に落ちました。
②石鹸残りが心配なので、まずはティッシュで水分を吸い取ります。
③歯ブラシを洗い、歯ブラシについた水分を少しのせます。
また、ティッシュで吸い取るを、何度か繰り返します。
④最後、ぬれた所はドライヤーの温風で乾かしました。
(生地が心配だったので、はじめ送風のやさしい風で乾かしましたが、なかなか乾かなかった為、温風でかわかしました。)
シミになるかと心配しましたが、しっかり乾くと洗ってぬれた跡は残りませんでした。

押手かけの内側の白い場所を洗った感想です。
鹿革の生地がよれることなく、跡も残りませんでした。
意外とドライヤーの温風で乾かしても大丈夫なのかな!?と思いました。
表は、やった事がないのでまだわかりません。
洗う際は自己判断でお願いします。
汚れ防止の下がけ
かけをつける際に、必ず汗を吸収するための「下がけ」をつけます。肌が直接触れ汗や汚れがつくのを防ぐためです。
汗などの水分が残った状態にしておくと、カビの原因になりますので必ず下がけをつけます。
下がけのカラーとデザイン
下がけには、色々な色、柄があります。
おすすめは、白の下掛けです! 弽(かけ)の天敵である汚れが目立ちやすい白い生地は、清潔さを保ち、かけを綺麗に保つために役立ちます!

教室や学校の指定が無ければ、「下がけ」のデザインを楽しむこともできます。
好きな色・押しカラーにすることもできますね☆
口コミ 手首ひも長め
<口コミ>
・手首にしっかり巻けて良かったです。
手首の汗を吸い取ってくれるので、夏場にいいなと思いました。
・前回初めて手首の紐が長いこちらを試しに購入しましたが、リピート購入です。
手首に巻き、最後をきちんと止めることができるので、ゆるみません。
今までは自分でマジックテープを取り付けていましたが、その必要もなくなりました。
口コミ 三つ下かけ柄
<口コミ>
・サイズは、特別大きくない限り小で、大丈夫だと思います。
柄も和柄の他に、キュートなお財布柄など全部可愛い娘は喜んでます。
・高校生の娘へサプライズで購入
綺麗な花柄や愛嬌のある柄のものが入っていて、大満足です!
とっても可愛いです。
花柄、猫柄、だるまの柄、娘はどの柄が気にいるのでしょう。渡すのがとっても楽しみ。
口コミ 三つ下かけ単色
<口コミ>
・好みによりますが、、、
リピート買いです。従来の手首に巻き付けるタイプも良いのですが、吸汗という効果についてはどちらも同じですので好みになってくると思います。こちらの手袋タイプは途中ではだけたりしませんので、矢数をかける際の射に集中できるところがメリットになると思います。見た目や格式など気になる方は従来の下ガケが良いと思います。
・色が豊富で嬉しいです
息子の部活で使う下カケを購入しました。色が豊富で好みの物を買う事ができました。
サイズもピッタリです。
息子の感想では、使いやすいとの事なので、また購入したいと思います。
まとめ
弓かけは、弓道で弦を引く際に手を保護するための鹿革製の手袋。
種類と用途 弓かけには柔帽子(やわらかぼうし)と堅帽子(かたぼうし)があり、指の数に応じて三つ弽(みつがけ)、四つ弽(よつがけ)、諸弽(もろがけ)などがあります。三つ弽が一般的で、四つ弽は強い弓を引く際に使用します。初心者は柔帽子を使い、上達して強い弓を引くようになったら堅帽子を使用することが多いです。
選び方と価格 弓かけはサイズが重要です。サイズが合わないと射に影響します。
購入時には、親指の長さや指先の余り具合を確認しましょう。値段は既製品で約2万円から、フルオーダー品などもあり、10万円以上になるものもあります。高級品として燻革(ふすべかわ)製のものがあります。
下がけの重要性 弓かけの下に着ける「下がけ」は汗や汚れを吸収し、弓かけを清潔に保つ役割を果たします。白い下がけは汚れが目立ちやすく、清潔さを保つのに適しています。デザインも多様で、個性を表現する楽しみもあります。
お手入れ方法 弓かけは日々の手入れで何十年も使用できます。練習後は汚れを落とし、日陰干しで乾燥させます。濡れた場合はドライヤーのやさしい風で乾かします。急激な温風は避けましょう。