弓道筈(はず)の交換/付け方【弓道初心者向けガイド】欠け修理

筈 矢 弓道

弓道を続けていると、矢の筈が少しずつ傷んでくるのを感じたことはありませんか?

筈を取り替えたいと思っているあなた、ちょっと待ってください!「ひき抜くだけで簡単に取れる」と聞いたことがあるかもしれませんが、実はそう簡単にはいかないこともあります。

特に、ボンドで接着されている場合、無理に力を入れて引き抜こうとすると、筈が欠けてしまったり、つかみにくくなることも…。実際、私も過去にそんな失敗をしたことがあるんです。

この記事では

スムーズに筈を交換する方法を、わかりやすく解説します。失敗を避けるためのポイントや、実際にあった失敗例も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

筈(はず)とは

羽根側の先端にあり、弦を挟み弓の力を矢に伝える部分。
矢の方向性を決めるのに重要な役割があります。
素材は、プラスチックや水牛などがあります。

筈の交換に必要な道具

・新しい筈
・ペンチ(プライヤー)
・木工用ボンド
・やかん(蒸気を使用)

自分でできる筈の交換方法:初心者でも安心

筈を抜く

●欠けたり、古くなった筈をペンチでひっぱり抜きます。
その時、ひねる・おおきく左右にゆらすと矢が割れる原因になるので、注意が必要です!

私はこのとき、思いっきり筈をつまんで引っ張ったら、欠けていた部分がさらに悪化してしまいました。もうここまでくると、ペンチではしっかりとつかむことができませんでした。

●筈の接着にボンドを使用していて抜きにくい時は、やかんなどの蒸気に温めると抜きやすくなります
(接着剤が温められることで柔らかくなり抜きやすくなります)

素材としては、プラスチック系の筈を使用していること、ジュラ矢・カーボン矢が対象です。

筈がペンチでつまめないとき

先ほどの失敗で、筈がつまめなくなったので、1分以上ライターで温めたネジを筈に刺し込み固定させました。蒸気で温めた後、ネジをつまんで引き抜く作戦です。

筈より細いネジを差し込むことで引き抜くことができます。
ネジはしっかりライターで温めないと筈には差し込めません。
熱で溶けて筈に刺さるので、引き剝く際は冷え固まるまでしっかり待ちます。
※矢を傷めないように、やけどにも注意してください。

私はすぐに引き抜こうとしてしまい、差さっつたネジだけ抜けてしまいました⤵
もう一度差し込めば大丈夫でした。

新しい筈をいれる

●筈の溝と走り羽がそろうように注意し、うすく木工用ボンドを塗って差し込みます。

会で頬にふれる内側の弓摺羽。外側に位置する外掛羽。弓をひく時に上にくる走り羽。

筈が小さいく抜けやすい時は、糸を巻いて調節します。
(糸は横に巻くと、はめるときにずれて糸が上に溜まってしまいます。なので縦に巻きましょう。筈溝にかけて巻きます。)

筈を傷めないように、木の板などで4.5回たたいて奥まで差し込み完成です。

筈サイズ・形・素材

筈のサイズは、自分の矢の太さによって異なります。購入前に確認しましょう。
形は、ストレートタイプとふくみのあるタイプ2つです。
材質は、木・竹・象牙・水牛角・鹿角・プラスチック。
修理をする場合はプラスチックが簡単です。

筈には色々な色があり、矢をおしゃれにカスタマイズする楽しみもありますね☆お気に入りカラーを選んでください。