弓道を始める前、習い始めた時にちょっと気になる道着や道具。
初心者にとって弓道着や道具は未知の世界です。
何を準備したらいいの?
どこで買ったらいいの?
さらに、弓には様々な種類や重さ、矢にも長さや素材など、悩んでしまいます。
必要なアイテムは、道場や指導者によって異なりますが、前もっ知識を入れておきたい方向けにまとめてみました。
参考にしていただけたら幸いです。
購入の際は、それぞれの弓道教室や部活動の顧問からの指示にしたがってください。

この記事では、初心者の方が迷わずに弓道着と道具を選べるようポイントを解説します。
弓道初心者が必要なものは?
まず初めに、
上衣 袴 足袋 角帯 弓かけ 矢
初心者は、これらのアイテムをそろえることが一般的です。
最初から弓道着が必要ない場合もあり、動きやすい服装で大丈夫、という道場もあります。
(数ヶ月後に、着用が指示されることも)

部活動では、体操服で練習する学校もありますが、試合や審査に参加するとき弓道着が必須になり、そのタイミングで購入をすすめられます。
購入の際は、道場の方針を確認しましょう。道場や指導者の指示に従いながら、自分に合った道具を見つけてください。
弓道着の素材と選び方
初心者の方は、何処で購入したらいいか、サイズの疑問や、素材もさまざまですし迷われる方も多いと思います。
⇓ 購入前に以下をご覧ください。
素材:洗濯や取り扱いが簡単なものがおすすめです。例えば、吸湿速乾性のある化学繊維や綿とポリエステルの混紡素材が人気です。
色:弓道着の上衣は白で、袴は黒か紺を選びます。無地が基本ですが、縞模様のついた縞袴もあります。
上衣:素材
綿 | 通気性が良く肌触りが柔らかいため、快適に着用できます。また、吸湿性も高いため、汗をよく吸収してくれます。 |
ポリエステル | 軽量で速乾性があり、シワになりにくい特徴があります。また耐久性も高いため、頻繁に洗濯する場合や雨天時の練習に適しています。 |
ブッチャー | ブッチャーという立体感のある織り方が特徴でオールシーズン着用可能。 生地に凹凸があるため肌に触れる面積が少なく、汗をかいても肌に貼りつきにくいので夏用としてもおすすめです。 |
混紡生地 | 綿とポリエステルを混紡した素材です。綿の優しい質感を残し、ポリエステルの軽量と速乾性を持ち合わせたオールシーズン使える着心地の良い弓道着です。洗濯後も綿に比べ乾きが早く、シワになりにくい生地です。 |
ポリエステルと麻の混紡生地もあり、通気性が良く薄手なため夏用に最適です。 ※しかし生地が薄手のため、中にインナーが必要になります。 |
※弓道着がシワになっているのは嫌ですよね、初心者の方は、迷ったらシワになりにくい混合生地にを選ぶといいでしょう!
サイズ選びの注意点
一般的には、弓道着のサイズは洋服のサイズとは異なり、身体にフィットする必要がありるので動きやすさや射る際の姿勢を考慮して設計されています。
通常の洋服と同じサイズを選んでも、フィット感が適切でない場合があります。
身長や体型などを考慮して選ぶ必要があります。通常は身長や体重に合わせたサイズチャートが提供されているので、それを参考にして選ぶと良いでしょう。
また、試着して実際のフィット感を確認することもおすすめです。
上衣と袴/着た時の適切な長さ
point!
<上衣>
袖の長さは、腕を伸ばした際に肘にかかるかかからないか位の長さが適切。
<袴>
・男性がへそ下3センチ辺り。
・女性がウエスト位置になります。
袴丈はくるぶしの中心が目安とされます。
*弓道着は、きちっと感が大切!身長や体重だけでなく、個々の体型によっても着用感が異なるため、実際に着用してからの購入をおすすめします。
綺麗に着たい!と道着にこだわりたい方はオーダーで作ってもらう方法もあります。
🔗矢筒・弓道衣製造卸「石橋屋」
石橋屋の製品は加工から縫製まで、日本国内で作り上げることにこだわっています。
是非自分だけの一着を作ってみてはいかがでしょうか。
弓道着:サイズ参照

弓道衣

< 男性 上衣>
S | M | L | 2L | |
身幅 | 51㎝ | 54㎝ | 57㎝ | 60㎝ |
着丈 | 92㎝ | 97㎝ | 102㎝ | 107㎝ |
袖丈 | 22㎝ | 23㎝ | 24㎝ | 24㎝ |
< 女性 上衣>
SS | S | M | L | 2L | |
身幅 | 48㎝ | 51㎝ | 54㎝ | 57㎝ | 60㎝ |
着丈 | 87㎝ | 92㎝ | 97㎝ | 97㎝ | 102㎝ |
袖丈 | 21㎝ | 21㎝ | 22㎝ | 23㎝ | 23㎝ |
袴

<男性 袴>
号数 | 参考身長 | ひも下寸法 | 前幅 |
21号 | 150㎝~155㎝ | 79cm | 32cm |
22号 | 155㎝~160㎝ | 83cm | ↓ |
23号 | 160㎝~165㎝ | 87cm | ↓ |
24号 | 165㎝~170㎝ | 91cm | ↓ |
25号 | 170㎝~175㎝ | 94cm | ↓ |
26号 | 175㎝~180㎝ | 98cm | ↓ |
27号 | 180㎝~185㎝ | 102cm | ↓ |
28号 | 185㎝~190㎝ | 106cm | ↓ |
29号 | 190㎝~ | 110cm | 32cm |
<女性 袴>
号数 | 参考身長 | ひも下寸法 |
21号 | 140㎝~145㎝ | 79cm |
22号 | 145㎝~150㎝ | 82cm |
23号 | 150㎝~155㎝ | 85cm |
24号 | 155㎝~160㎝ | 88cm |
25号 | 165㎝~170㎝ | 94cm |
26号 | 170㎝~175㎝ | 97cm |
27号 | 175㎝~180㎝ | 100cm |
28号 | 180㎝~185㎝ | 103cm |
29号 | 185㎝~ | 106cm |
弓道着の洗濯方法
・洗濯は手洗いモードかドライモードを使用し、液体洗剤を使用する。
・洗濯後にはアイロンをかけて袴のひだを整える。
※洗濯によりひだの折り目が気になってくる場合には、当て布をしアイロンをかけてください。
袴のひだをきれいに保つために、干す際に裾にいくつかの洗濯ばさみを使って重みを与えたり、 または、洗濯後に安全ピンなどで止めて干すという工夫をしている方もいます。参考にしてみて下さい。

私は、洗濯機の普通コースを使用してます。
たたんで”洗濯ネット”に入れ、洗い終わりは、すぐに取り出し形を整え干しています。
今のところは、気になる型崩れはありません。
初心者向けの弓道着を選ぶ
価格が手頃でありながら品質が良いものや、調整がしやすいものがおすすめ!
また、耐久性があり、初心者が練習を重ねるうちに洗濯や着用による劣化が少ないものも重要です。
以下に、初心者向けの弓道着のおすすめをいくつか挙げます。
道着のセット商品
初心者向けの弓道着は、通常セット商品として販売されています。
弓道着、袴、帯などがセットになっており、一括で購入することができ値段も手頃でおすすめです。
混紡生地
ポリエステルと綿素材の混紡。速乾性があり耐久性に優れていま。
また、シワになりにくいため、手入れも比較的簡単で気にせず洗濯ができます。
人気のブランド製品
弓道用品メーカーから提供されている人気のブランド製品も、品質や耐久性が保証されています。信頼できるメーカーの製品を選ぶことで、安心して使用することができます。
・三浦製作所
・大塚製作所
・村上弓具製作所
・安藤弓具製作所
・岡村製作所
これらのポイントを参考に、自分に合った弓道着を選ぶと良いでしょう。
また、現地の弓道用品店やオンラインショップでさまざまな商品を比較検討することもおすすめです。
弓道着・弓道具おすすめ店舗
オンラインショップと実店舗の購入先を紹介。
<オンラインショップ>
〖実店舗〗
・猪飼弓具
大阪本店〒532-0013大阪市淀川区木川西2丁目2番4号
福岡支店〒812-0016 福岡市博多区博多駅南1丁目5-27 グリーンハイツ1F
・山武弓具店
〒289-1214 千葉県山武市森1298
・東山堂 平安弓具
〒606-8323 京都府京都市左京区聖護院円頓美町24
弓と矢の選び方と注意点

弓の選び方
引き重さ: 自分の体格や力に合った引きと重さの弓を選びましょう。引き過ぎたり足りなかったりすると正確な射が難しくなります。
弓の長さ: 自分の身長に合った長さの弓を選びます。長すぎると扱いにくくなり、短すぎると射程距離が短くなります。
素材: 弓の素材には竹、木質材料、カーボン、グラスファイバーなどがあります。初心者にはカーボンやグラスファイバーの弓が扱いやすく好まれます。
矢の選び方
矢の長さ:矢の長さは、体の中心から伸ばした手の指先までの長さ+7㎝位が基本の長さになります。初心者や高校生は安全のため少し長く+10㎝の長さにしたりします。
矢の素材:矢は木製やカーボン、ジュラルミンなどで作られます。木製は伝統的で使いやすいですが、湿気や温度変化に弱いです。カーボンやジュラルミンは耐久性が高く、安定した飛行ができます。
矢の硬度と重さ:矢の硬さと重さは、飛行特性に影響します。硬い矢は速く飛びますが、柔らかい矢は安定して飛びます。重さも重要で、弓の引き力に合った矢を選びます。
矢の羽根:矢の羽根は安定性や飛行特性を決定します。3枚または4枚の羽根が使われます。形や素材は飛行の安定性に影響します。
矢の調整:矢は個々の射手に合わせて調整します。硬さや重さ、バランスを調整することで、自分に合った矢を見つけます。体格や技量によって最適な矢は異なるため、試し射をすると良いです。

これらのポイントを考慮して、自分に合った矢を選びましょう。指導者や専門店のアドバイスも活用してください。
弓かけと下がけ

弓かけを清潔に保つために
弓かけ:弓の弦を引くとき右手を保護するために使用します。鹿革製の手袋になります。
「弓弽」「かけ」ともよびます。
弓かけは、鹿革でできているため基本的には洗いません。
革の性質上、汗などの水分が残った状態にしておくと、カビの原因になります。
以下の対策を参考にしてください。
・汗ばみやすい夏場などは使用後、日陰に干していただくか、ドライヤーで乾かすようにしましょう。
・下がけ(弓かけの中につける下着)を頻繁に交換する事で弓かけの保護につながります。
白生地の下がけを使うことで、汚れに気づきやすく清潔さが保たれます。
弓かけ/サイズ選びのポイント
弓かけは、道着や矢と違い長く使い続ける道具です。そのため自分の手に合った弓かけを選ぶ必要があります。また射技に大きく影響するため、購入のさい気をつけていただきたいポイントお話します。
①親指と人差し指の間が浮いていないことを確認
②人差し指の革が余っていない
③中指の革が余っていない
④親指(帽子)が奥まで届いていること
●弓がけの紐は、きつく締めずに手首の可動域が確保できる程度に締めてください。
まとめ
初心者の方は、道場などの規則に従い、適切な装着を心がけてください。また、将来的に試合や審査に参加する際には、弓道衣が必要不可欠となります。
【初心者が弓道着や道具を選ぶ際のポイントを以下にまとめてみました】
① 必要な道具:弓道着、袴、足袋、角帯などが一般的です。
道場や指導者の方針によって異なります。まずは、参加する道場や指導者に確認しましょう。
② 道着の素材と選び方:迷った時は、オールシーズン使え洗濯後の乾きも早い、綿とポリエステルの混紡生地を選びましょう。サイズ選びも重要で、身長や体型に合ったサイズを選びます。
③ 弓や矢の選び方:弓の引き重さや長さ、矢の長さや素材などを考慮して選びましょう。自分の体格や力に合ったものを選ぶことが大切です。
④ 弓かけと下がけの管理:弓かけは鹿革でできており、清潔に保つことが重要です。汗などの汚れから保護するために、下がけを使用しましょう。
⑤ 実店舗とオンラインショップでの購入:弓道衣や道具はオンラインショップや実店舗で購入することができます。信頼できる店舗やブランドを選びましょう。
以上が初心者が弓道着や道具を選ぶ際のポイントです。道場や指導者のアドバイスを参考にしながら、自分に合った道具を選ぶことで、良い射につながるでしょう。